第17期活動報告
- 1回生勉強会担当向けコメント -

昨年(2000年)、後期一回生勉強会を担当してくださった清原さんから、今年以降一回生勉強会を担当する方へのコメントをいただきました。
このご意見を参考に、今年の(それ以降も)後期活動が一回生にとって充実したものとなるよう、担当者の方は頑張ってください。
(以上管理人コメント)



2001年度1回生勉強会について
文責:清原

1回生勉強会を振り返るに当たっては、その勉強会の主体となった人(つまり、現2回生)が、良かった点はそのまま残し、悪かったと思われる点は改善する方向で考えるのがベストであることは言うまでもないが、ここでは、1回生勉強会を「担当」した3回生(現4回生)として思うところを簡単に述べる。なお、今となっては記憶の薄れている部分も多いながら書き記していることをお断りしておきたい。

I.勉強会の目的

当時、1回生勉強会で@何を目的としてA何をするかについては、事前に1回生の意見を聞いた。そこでは「国際法の知識の習得を目的として」「1回生自らが主体となる勉強会を行う」のがよいとする意見が多数を占めていたように思う。

一方、私は@国際法の知識の習得を目的とした場合でも勉強会というスタイルは必ずしも効果的ではないと思っていたこと、A自らの経験上、2回生になる前に、簡単にでも模擬裁判を経験しておいた方がよいと思っていたことから、「ミニ模擬裁判」を行いたいと考えていた。

そこで、双方の意見を反映させるべく、前半は勉強会を、後半はミニ模擬裁判を行うという方向でまとまった。

II.1回生勉強会の反省点

ここでは、具体的に何をしたかについては省略することとして、良かったと思われる点や、改善を要すると思われる点、あるいは次代の1回生勉強会をどう行っていくかの参考となるであろう点について簡単に述べる。

 A. 勉強会スタイル

このスタイルの是非について私は評価できない。評価すべきは現2回生であろう。すなわち、「国際法の知識の習得を目的として」「1回生自らが主体となる勉強会を行う」のがよいということで行ったわけだが、これが「国際法の知識の習得」につながったか、現2回生がいま一度振り返ってみて、効果ありと考えるのであれば勉強会スタイルを踏襲しても良いだろうと思う。

 B. ミニ模擬裁判

これは新たな試みであり、私自身暗中模索であった。その分、不十分な点も多々あったかと思う。具体的には、@問題設定の不備、A日程調整の甘さ、B議論の進め方である。

まず、問題設定に関しては、テーマを自衛権に設定したが、これはいわゆる「爆弾論点」であり、「模擬裁判に慣れる」という目的からすれば、やや偏った論点選択であったと思われる。もう少し、簡単な(ICJ判例に即しているなどの)問題を設定すべきだった。

次に、日程調整に関してであるが、これは、12月に入ってから1ヶ月で問題文の分析・論点整理・リサーチ・論理構成・メモリアル作成すべてをこなすのは、無理があったということである。問題が初歩的なものであれば、これで十分だったかもしれないが、強行スケジュールで、1回生に過度の負担をかけてしまったと反省している。

最後に、議論の進め方についてであるが、私は全員が集合するときに、他のチームの論理構成やメモリアルの分析(評価・批判)を行い、それに基づいて議論を行う予定でいた。しかし、議論するには人数が多すぎて、全員で問題を共有することに限界を感じた。論理構成やメモリアルの分析は、少人数(具体的には2回生以上と3人から4人の1回生)で行うべきではないかと思う。その点、2回生(現3回生)の協力をもっと仰ぐべきであったと思う。

さて、このミニ模擬裁判の私なりの評価であるが、「国際法の知識の習得」につながったかはさておき、現2回生にとっては、模擬裁判のやり方を少しでも理解してもらえるきっかけにはなったのではないかと思う。実際ジャパンカップにおいても、ここ数年低迷していたメモリアルの成績で比較的上位に食い込むことができたのは、このミニ模擬裁判の経験が役に立った部分もあったのだろう。

 C. 最後に

私の一番の反省は、勉強会準備が日程との兼ね合いで、1回生に過度な負担をかけてしまい、(それが理由かわからないが)数名の脱会者を出してしまったことである。このことを考慮して、今後、1回生勉強会を「担当」する人はスケジュールを立てていってもらいたい。

(管理人注:昨年は、後期勉強会・ミニ模擬のスケジュールを直接の理由とした脱会者はいませんでした。)

そして、繰り返しになるが、1回生勉強会の評価は、基本的には勉強会の主体となった現2回生が行うべきであろう。つまり「やってよかった」と思えれば、そこは成功と言えるだろうし、そうでない部分は失敗だったのだ。その意味で、今後、「やってよかった」と思わせる勉強会が行われていくことを望む次第である。


なお、聞きたいことがあれば、直接私に連絡してもらえれば結構です。



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