第17期活動報告
- 1回生向けコメント -

今年の2回生からの、昨年の活動に関する、感想や、今年に向けてのアドバイスです。 各活動の雰囲気等を、ちょっとでもわかってもらえれば幸いです。 ただし、あくまでもこれらは昨年の活動であり、必ずしも今年も同じ活動を行うというわけではありません。 2回生の意見を参考に、いろいろアイディアを出して、よりよい後期活動を送ってくださいね。




<大槻から>
1回生にとって始めて本勉強会でプレゼンをすることになるのが後期勉強会です。 去年はテーマについての基本事項をまとめて発表したくらいでしたが、1回生勉強会とは違い、数多くの上回生の前での発表ということになるため、これまでとは一味違った感覚での勉強会となりました。

<服部から>
まだまだ国際法がどういうものなのかチンプンカンプンの時期だったし、本勉強会はレベルが高かったので、主体的に取り組むというよりも、先輩方の議論をたどっていくのがやっとだったな。

<原から>
後期勉強会・・・1回生にとっては避けては通れない険しい関門となるかもしれませんね。 後期勉強会は、多くの上回生の前でプレゼンをするということで、失敗しないように、基本書を読んで、プレゼン原稿作って・・・とかなりの気合を入れて勉強した気がするのですが、やはり緊張して全然質問に答えられなくて、猛反省した覚えがあります(苦笑)

先輩たちの議論も取り扱うテーマも、1回生勉強会と比べると難しいので、四苦八苦するかもしれませんが、その中でプレゼン技術や、勉強会の進め方を磨いてみてください。 そして、チームの2回生や他の上回生と議論をするなど、積極的に勉強会に取り組むことで、おのずと勉強会を楽しむことも出来るのではないかと思います。




<服部から>
【コルフ海峡事例研究】担当
 自分達でやりたいテーマを見つけて作るという意味で初めての一回生勉強会。
 本勉強会では必ず出てくる「判例」。これを研究するに当たって、担当者の方向性としては二つあった。一つは、模擬裁判を視野に入れた判例分析基礎講座的勉強会、もう一つは、コルフというある具体的事件から出発して、海洋と国家責任の分野の抽象論をメインにする勉強会。
 私としては最後まで、何を(論点)どういう形で(レジュメ構成)伝えようか、本当にこんなんでいいのか悩み続けていた。
 結果的には、欲張ってどっちつかずに終わったような気がするけど、事例研究って言うのは様々なアプローチの仕方があって、工夫次第でより面白くなるんだろうなと思った。

 反省としては、一つの事件に絞ったことで、広くみんなの興味を引くことが出来なかったためか何でか、勉強会参加者が少なかったので、その辺も考えた方が良かったのかなってことと、あとやっぱり、いい勉強会を作るためには、ちょっとづつでもいいからなるべく早く準備を開始して、メンバー間で議論することが大事だってこと。
 論点の絞り方はすごく難しいので、方向性が定まらないなら、先輩に相談して、レジュメ見てもらったらいいし。

 まあ、何が出てくるか、最後までやってみなきゃ分らないところが勉強会を作り上げる面白さだと思うよ。

<原から>
【ピノチェト事件と刑事管轄権免除・国際犯罪】担当
 後期勉強会は、昨年は1回生が主体になって行いました。上回生のサポートを受けながらの、テーマ決めからレジュメ切り・発表は、つらかった反面、とても楽しく、よい経験になったと思います。
 うちの班は、メンバーの予定が合わず、直前までテーマは決まらない、議論は出来ない、レジュメは統合できない・・・の見事にばらばらな状況だったので、反省が今でも強烈に印象に残ってます。
 服部も言ってくれてますが、行動は出来るだけ早く・少しでも多く議論をすることが大事であると、痛感しました。

 テーマはどうやって決めるのか、どうすればよい勉強会に組み立てられるのか、どうすれば人にわかりやすいプレゼンができるのか・・・そういったことを学べる場だと思います。
 リスナーの人たちは1回生が中心ということもあり、そのぶん本勉強会より肩の力を抜いて出来るという利点もあるので、少々無茶なことでも、恐れず、主体的に取り組んで勉強会の楽しさを知っていって欲しいと思います。
 そして、メンバーと共同作業をしたり、上回生に質問をしたりすることで、人の輪も広がっていくので、そういう面でも、1回生勉強会を活用してみてください。

*おまけ*
昨年のコルフ海峡事件研究会でのお話。
西井カップにも参加し、1回生勉強会にも意欲的の取り組もうとした、森杉某さん。彼は、1回生勉強会最後の「コルフ海峡」の担当メンバーであったのだが、いろいろと頑張りすぎて体調を崩し、緊急入院という凄惨な状態になってしまったのである。
楽しみにしていた1回生勉強会に行くことが出来ず、ベッドの上で泣きくれる森杉。
しかし、勉強会に森杉はやってきた。そう、彼愛用の基本書に自分の思いだけを託して。
彼の座席には彼の香のする基本書が鎮座ましまし、他のメンバー達の頑張っている姿を温かく見守っていたのであった。

・・・・・・というわけで、森杉はこの1回生勉強会に参加することが出来ず、とても悲しかったのだそうです。今でも、「当時のことを思い出すと涙が出てくる」と先日語っておりました(笑)
そのくらい、素敵な活動なので、彼のように悲しい想いをすることなきよう、1回生の皆はぜひぜひ参加してくださいね。




<大槻から>
昨年は12月中ごろにミニモギが行われました。テーマは自衛権。 論理構成やメモリアルを試行錯誤しながら作ってみようという企画です。 2回生になってモギモギをやっていく上で、メモリアル製作についての不安感がかなり和らぐことになると思います。 作業を進める中でよく分からないことがあれば、2回生をはじめ上回生たちに聞いてみて下さい。

<服部から>
 何をどうすればいいのか分らなくて、常に手探り状態だったけど、徐々にメモリアルが出来ていく過程に、面白さを感じた。私が学んだことは大きく分けて以下の三つ。

(1)問題分析、論点抽出。
(2)メモリアルの基本的な書き方、三段論法の基礎。
(3)論文の引き方、読み方。

 (1)まず問題文を読んで、どういう事実が国際法上の問題となるのかを発見しなければならない。そのためには、ある程度国際法の基礎知識に触れていないと、ゼロからでは何も見えてこないので、私は確か、人から聞いたような覚えがある。自分で発見したい人は、基本書を一読。

 (2)「基本型」を知らずして最初から自分で書こうとしても、何が言いたいのか一読して分らないということになる。
 説得性(一種の個性)のある文章を書くということに気を取られていると、同じ事を繰り返し書いたり、不要な情報をだらだら並べたりして文章の構造を乱してしまう。
 まず、自分が言いたいことを「規範+証拠」「あてはめ」「結論」という型を用いて、明確に書けるようになることが大切。必要な情報であるか不要な情報であるかを判断して、前者だけを書くこと。これが意外と難しい。文章を削ることで、重要な論点を言いそびれているのではないかと不安になる。

 でも、「必要だと思って一箇所にいろんな情報を書くと、ごちゃごちゃして、逆に主張がぼやけちゃうんだな」とか、「そんなに重要な論点なら新しく表題立てりゃーいいわけだし、そーする程でもないんなら、実は自分が思ってるほど重要な論点でも何でもないんじゃないかな」とか、ちょっとずつだけどいろいろ見えてくるんだな。

 まぁ、単純化することで自ずと出てくる説得性には限界があるので、その時こそ個性を発揮すべきだとは思うけど、でもそれは、ミニ模擬段階で求めるべきことではないので、まずは三段論法の基本に忠実に!!

 そして、もう一つ、複数ある論点を一つ一つ順序だてて並べること。(条約と慣習法の関係とか、大見出しと小見出しの立て方とかね。)この二つに焦点を絞った方がいいと思います。「自分」じゃなくて、「他人」が読んで理解できるような文章で法的議論をすることを心がけませう。

 (3)モギモギやってみて知ってると思うけど、一つのテーマに関連して、とにかく大量の論文が存在します。まあ、無いよりは全然ありがたいことだけどね。(笑)
 一つの語句を検索してみると、A.関係ありそうなもの、B.関係あるかないか微妙なもの、C.関係なさそうなもの、の三種類あって、AとCは問題なく判別できるんだけど、厄介なのはB。捨てるか、拾うか迷って、まぁそんなときには大抵拾ってみるもんだけど、失敗してもドンマイ!!時間は限られてるから、論文読む量も限られてくるし、そういった無駄を極力なくすために重要なのは、「優先順位をつけること」と「註釈に目を光らせること」。
 まずは何をおいても「基本書」の内容を確実にマスターすること。そしてその註釈に目をキラリ☆A,B,Cに分類してみて検索(孫引き)。
 とりあえずAだけを読んでみる。んで、友達と議論すると、自分の理解が正しいかどうか確認出来るし、キーワードが見えてきたりする。キーワード検索する場合も同様。読むのはまずAの論文。

 で、その中でもより基本的で、より一般性の高そうなやつから。そしてその註釈に目をキラリ☆註釈を追って行くうちに、あっちにもこっちにも同じ註釈がついてるとか言うのが分ってきて、主要な論文はほぼチェックできてしまう。ミニ模擬段階で重要なのは、基本書とA郡内の主要な論文を正確に読み込んで、国際法議論の流れやホットな論点を発見して問題文と結びつけること。
 そして、その中から自分達に「有利な証拠」と「不利な証拠」を判別する力をつけることだと思う。B郡内の論文や、外国語論文にまで手を伸ばす必要は無いんじゃないかな。

 そうするうちに、自分達の主張をどうやって国際法の議論に乗っけていくかということが見えてくるんじゃないかと思う。そしたら、実際にメモリアルを書く段階にうつる。一つの論点について、論文中の必要な部分だけを改めて拾い読みするだけでいいように、付箋や、色ペンでチェックしておくのも重要。

 とまぁ、えらそうに「アドバイス」なるものをしてますが、これは私個人の考え方で、他の人はもっといい方法をしているかもしれません。かく言う私も、実際、モギモギまでは出来ませんでした。チャンチャン。

<原から>
 なかなか実践を踏むことが出来ないメモリアル作り。来年、もぎもぎ・Japanを、中心になって進めていく1回生にとっては、メモリアル作りはかなり不安な作業だと思います。
 昨年は3週に分けて、論理構成とメモリアル作成をちょっとずつ順を追って行いました。このステップアップ方式のおかげで、メモリアルをつくっていく手順に関しては、今年のJAPANのメモリアル作りでも、形式的にはそれほど右往左往することはなかったように思います。
 内容の面では、チームで文献探して頭をひねって、かなり苦労した覚えがありますが、それでも一つのメモリアルが完成したときは、とても嬉しかったですね。
 各チームが作ったメモリアルを元に、他チームの良い面・悪い面をお互いに意見しあい、上回生により良いメモリアルにするためのアドバイスをもらったりしました。
 昨年度は、合格点をもらえたチームはなかったと思いますが、一度自分達でメモリアルを作るという経験から得た物は大きかったと思います。
 ミニ模擬は、勝ち負けがあるものではなく、悪いところがあるのを前提にして、それを改善するものだったので、肩肘張らずに取り組めてよかったと思います。何より、チームでわいわいやりながら、こもってメモリアルを作るのが楽しかったです。
 来年のJapanメモリアル作成の不安は、大幅に緩和されると思いますし、なにより楽しいので、今年もぜひぜひ開催して欲しいと思います。




<服部(昨年の店長)から>
会報を読んでくれれば、大体の雰囲気は分ると思います。多少大げさに脚色した部分 もありますが・・・。自分達のやりたいようにやっておくれ。

<大槻(昨年の会計)から>
NF前夜祭で例年屋台を出しています。昨年は水餃子を出店し、好評を博しました。 1回生の中から責任者を立てて、主として1回生によって出店までこぎつけることになるため、回生相互のつながりを広げるいい機会になるかと思います。 出し物さえ相当はずさなければ、確実に万単位の利益が出ます。来年の新歓活動にたくさんの予算が残せると新歓時期の負担も減るので、がんばって成功させましょう。

<原(昨年の美術担当)から>
昨年は、「自己満足」と言われながらも(笑)、例年にないくらい装飾に力を入れてみました。 ポスターを描いたり、紙で花を作ったり、皆でわいわいやるのはとても楽しいです。美術班の皆でポスターの色塗りをしていると、いつのまにか調理班の人たちも寄ってきて、結局皆で描いていたっけなあ・・・。 そして、前夜祭パンフレットに載る広告や前売り券、当日の店の装飾は、人の目をひくものであればあるほど、お客さんも多くなると思うので、装飾も力を入れて欲しいなあ、と思います。そのときは、出来るだけ低コストでね。 お祭りなので、出来るだけ自分達が楽しめるように、いろいろはじけてみてください。




inserted by FC2 system